実質201回目の記事となりました、メタスさんの完成報告記事(追加装備編)です。
ここからは脳内設定バリバリ全開で行きたいと思います。文章多めなので覚悟してくださいませ。
あ、読むのが面倒なら画像だけパラパラ見る事をおすすめします。
過去に何度か触れていますが、完成品記事から見始めた訪問者様のためにメタスさんの追加装備を製作した経緯について改めて解説しておきます。
あ〜そこそこ、耳にタコが出来ましたとか思ってもお口にチャックです。
Wikipediaさんでメタスさんの解説によると、旧キットの解説書によれば、メタスさんは遠距離対艦戦闘やドッグファイトを得意とした機体だそうな。
で、メタスさんの実際の装備を確認してみると・・・
・6本のビームサーベル
・貧弱そうなビームガン二丁
・・・絶対うせやろっ!! ここからどうやってドッグファイトやら遠距離対艦戦闘を得意とする設定を導き出したのか、この設定を付加した担当者を給湯室に連れ込んでチリチリと小一時間問い詰めてあげたいです。明らかに格闘戦が苦手なデザインにビームサーベル6本装備させるデザイナーは鬼ですね。
という事で、見るからに貧弱なメタスさんのために、ワテクシが遠距離対艦戦闘用の装備を作ってあげようじゃないかって事になりました。もちろん設定画は存在しないので全部ワテクシの脳内設定を元に製作ですよ。
ちなみにドッグファイト用の装備はどんなものがあるのかイメージできなかったので作りませんでしたw
そして制作する際の注意点として以下の事に注意しました。
・当時の宇宙世紀の機体に装備されていても違和感のないように製作する事
・メタスさんの標準純正品の装備として設計されたものではなく、現場の汎用品ででっち上げた様な急造品である事
なので、ビルド系キットの様な装備の追加方法(とって付けた様にビーム砲が機体から生えてるとか)はNGで、更にメタスさんのデザインラインの流れを受け継いだ装備もNGです。これは宇宙世紀の雰囲気を壊したくないってのと、デザインラインに沿ったものにすると製作期間が長くなってしまうからです。そして機能的に不自然な点が無いようにも心がけました。えぇ、もちろん厳密に現実的な考察をすれば違うんじゃね?!みたいな部分もあるはずですが、そこはフィクションの範囲内でって事で。
そしてメタスさんのデザインをよく観察し、オフィシャル設定には無いオレ設定を導き出しました。
・肩ユニットは追加兵装用のセンサーや火器管制システムを格納するためのスペース
・スネ後部アーマーは肩ユニットの後ろに付く追加兵装を固定するためのアーム
これで肩ユニットが大きい理由、頭部ユニット以外の部分に大きめなセンサーが二種類も付いている理由、更にスネアーマーがなんで肩ユニットの後ろに接続されるかって理由の説明付けができ、ここを中心として様々な装備を拡張出来るって設定がそれっぽくなります。
って事で各装備の解説をしていきます。
[追加装備その1: 対艦ミサイル]
対艦装備と言えばガンダムの世界でよく登場するのは対艦ミサイルですね。パラスアテネさんやジェガンさんにぶっといミサイルが搭載されているのを見た事がある人も多いかと思います。定番中の定番なのでこの装備は外せないって事でまずはこれを製作しました。
世の中にはメタスさんに追加装備をさせて製作している人が多くいて、肩の横側に装備させるのがメジャーなようです。ワテクシもメタスさんに装備を追加する上で、デザイン上ここに装備を追加するのは自然な様な気がしました。
って事で対艦ミサイルを装備させたメタスさんがこちら。
メタスさんの肩ユニット側面の装甲は下側にスライドして、内部に追加装備をマウントするためのハードポイントが存在するって脳内設定です。
実際にはスライドするように見せかけた付け外し可能なパーツを製作しました。
ミサイルを保持するフレームは若干の角度変更が可能な仕様になっているものとして製作しています。実際にはそんな可動機構は埋め込んでいませんが、接着していないので結果的に角度変更は可能になっています。
ミサイルに接しているフレームにはネオジム磁石が埋め込まれており、ミサイル側にはステープルの針が埋め込まれています。これにより付け外しが簡単に出来ます。ステープル便利よ。
こちらはミサイルを外した状態です。
肩ユニットの横の装甲がスライドしてミサイルのマウンタが装着される様な雰囲気が伝わればいいんですけど・・・。
ここを実際にガコンッ!!とスライドさせてそこにマウントさせる事も不可能では無かったのですが、それをやるとまた製作期間が・・・orz
ってのと強度の問題で、簡単な挿げ替え方法を採用しました。結果的にこれで良かったような気がします。
この対艦ミサイルだけはMS/MAどちらの形態でも装備できるようになってます。
これだけでもあの貧弱なメタスさんが強そうに見えてしまうのは不思議なものです。対艦ミサイル恐るべしw
各対艦ミサイルの白はシタデルのセラマイトホワイトを使用し、アクセントとして先端のグレーは関節色とは異なるグレーで(どの色を使ったかは忘れましたw)、周囲のラインはメカカラーのレッドで、バーニアはダークスチールで塗装してあります。
各ミサイルはエバグリのパイプをパイプカッターを使ってカットし、WAVEやコトブキヤのディテールアップパーツを使って前後の先端部分を作りました。
当初はこの対艦ミサイルだけ作って終わりにするつもりでしたが、肩ユニットの後ろに追加装備が付けられそうなスペースを発見してしまったため、更なる追加装備を考えてみました。
[追加装備その2: マイクロミサイル]
これは製作時当初、対艦装備と言うよりはドッグファイト用として製作開始したような・・・。
でも、結果的にはビーム撹乱膜が展開された戦場で対艦兵装の射程距離まで無事に移動するための装備として活躍してくれるだろうって脳内設定に落ち着きました。
肩ユニットとスネアーマーによって挟まれる追加装備は、追加兵装マウンタによって固定されます。
赤いマイクロミサイルは白いコンテナ一つにつき30基装填されているので、左右両側2つずつコンテナを装備すると計120基搭載出来る事になってます。
この追加兵装マウンタはユニバーサル規格で作られていて、肩ユニット内の各種センサーと火器コントロールシステムからの制御は追加兵装マウンタを経由してミサイルコンテナに送られてミサイルが発射されるって脳内設定です。
この装備は対艦ミサイルと併せて装備する事が可能になってます。そして肩ユニット後部に接続する追加兵装はMA形態でのみ運用可能としています。MS形態に変形しちゃったらスネアーマーで固定出来ませんからね。でも基本的にメタスさんはMA形態がメインでMS形態はサブですので、実際の運用時にはMA形態で使い続ける事でしょう。MS形態で作戦を遂行させようとする指揮官が居たらその人はきっと兵器の特性を理解して運用出来ない無能です。
ってな事で、全弾撃ち終わったらミサイルコンテナを破棄してアーガマに戻ってくるような運用方法です。止む終えない事情でMS形態になった時は追加兵装マウンタごと破棄です。
肩ユニットとスネアーマー、そして追加兵装マウンタにはそれぞれにネオジム磁石が仕込んであるのでカチッと固定できます。
マイクロミサイルの塗装は、シタデルのセラマイトホワイトとモデルエアーのイタリアンレッドを使いました。
ミサイルコンテナにデカールを貼ったんですが、この角度じゃないと見えない・・・orz
ここまで製作した段階でほぼ満足していたのですが、肩ユニットの後ろに装備が追加できる設定があまりにも汎用性が高かったので更に装備を追加製作する事にしましたwww
[追加装備その3: 遠距離対艦用メガビームランチャー]
物干し竿的な長い武器を装備させたらきっと格好いいだろうなぁ〜って単純な動機で製作しました。
当初はランチャー自体をフルスクラッチするつもりでしたが、現在のワテクシではデザインを考えるのが非常に困難な事もあり、既存の兵器を流用する事にしました。そして結果的に同系統機であるリゼルさんのランチャーを使用するのがデザイン的にも違和感が無いだろうって話でこれに決定。
一応量産機であるリゼルさんに採用されるメガビームランチャーですから、Zガンダムが持つワンオフなランチャーとは違って、安定性、信頼性、互換性がより重視された事が考えられます。となるといくつか異なるタイプの試作品がかなり以前から作られて長くテストされていてもおかしくありません。そこでワテクシ的脳内設定では、アナハイム社はグリプス戦役の頃に連邦軍からそんな仕様のランチャーの開発を依頼されていたんじゃないかと。そして今回ワテクシが追加装備としてメタスさんに搭載させる事にしたランチャーは、いくつかある試作品のうちの一つで、アナハイムから実働試験も兼ねてアーガマに渡されていて、現場でアストナージが組み立てたものなんじゃないかと。この頃はまだこのランチャー専用のサブジェネレータの製作が遅れていて内蔵されていないが、代わりに内蔵式リザーブタンクらしきものとそこへ接続する外部ジェネレータを用意する事で他の部分の機能は充分テスト可能な状態で渡されたんじゃないかと。そしてアナハイムで使用されている汎用外付けジェネレータとセットでこのランチャーを納品した・・・みたいな。
って事で、追加兵装マウンタにその汎用外付けジェネレータ、そしてそれらを複数接続した時にはそこから流れてくるエネルギーを安定供給させるためのレギュレータも必要なんじゃないかって事でそれらを追加でスクラッチしてみました。
ランチャーはマイクロミサイルと同じく対艦ミサイルと併せて装備出来る様になってます。そしてこちらの装備もMA形態時のみ使用可能って事で。やんごとなき事情によりMS形態になっちゃった時は追加兵装マウンタごとパージして、ランチャーのグリップを引き出して運用する感じで。外付けジェネレータからのエネルギー供給が絶たれてもランチャー内部にあるリザーブタンクみたいなので数発は発射可能みたいな・・・って脳内設定で。
で、装備させた状態がこちら。
追加装備だって事が分かりやすいようにってのと情報量アップのためにメタス本体とは異なる色を使用しました。後はワテクシが武器に白を使いたいってのもありますけどね。因みに白はメカカラーのピュアホワイトです。対艦ミサイルの白とは微妙に異なる白なのですが、画像だとその違いがわかりませんね(^_^;
他の部分はメカカラーのガンメタル、スチール、イエロー、ゲームカラーのグロリアスゴールド、メタルカラーのクロームで塗り分けています。
ランチャー上部にあるセンサーにはラピーテープを貼りました。
ランチャー横に付くセンサーにはHiQパーツの円形メタリックシールを貼った上にWAVEのHアイズを埋め込みました。
赤いケーブルはHiQパーツのメッシュワイヤーですが中の金属芯は抜いています。この部分は特に弾性?!もしくは剛性?!を必要としないので芯が無くても充分です。
緑色のケーブルはシリコン?!ケーブルを使っています。芯材として細い金属線が無数に入っています。凄く柔軟に曲がるので非常に配線がしやすいです。
これを装備させるだけでめっさ強そうになるメタスさん。
追加してあげて本当に良かったと思ってます。
あの貧弱を絵に描いたようなメタスさんが・・・レコアさんも草葉の影から...(ry
あ・・・ランディングギアが上がっちゃってる・・・orz
もちろんレギュレータから流れてくるエネルギーを受ける部分付近には、「取り扱う前にマニュアルを読んでねっ!!」みたいな注意書きのデカールを貼っておきました。
殆ど見えませんが、ランチャーを固定するパーツは追加兵装マウンタの側面に存在しています。
各ジェネレータはグリーンのケーブルを使ってレギュレータへと並列接続されています。レギュレータで安定化されたエネルギーがランチャー本体へと供給される様になってます。一般的に複数のソースから供給されるものは、こういった安定化させる装置が必要なのかなと。通常のMSに搭載されているジェネレータと同等出力の物が並列接続されているので、高出力のビームを連射する事も容易で、一発の貫通力はメガバズーカランチャーよりも高いとか高くないとか・・・みたいな脳内設定で。
機体の外側でも内側でも好みでランチャーが付けられるようになってます。まぁワテクシの好みで内側に付けてます。こっちの方がビジュアル的にまとまりが良さそうだってのが理由です。
マイクロミサイルとランチャーは選択式ですが、作戦上左右それぞれに装備させる事もあるんじゃないかと思ってます。こんな感じに。
他にも試作型のファンネルユニットとか、拡散メガ粒子砲とか、増設ブースターとか、X連装ミサイルとか色々考えたのですが、アレコレ製作していると終わらなくなってしまうので、これだけにしておきました。この肩の後ろに装備を追加するアイデアのなんと汎用性の高い事か・・・。
って事でワテクシ的に遠距離対艦戦闘を得意とする設定どおりにメタスさんを武装させた時の状態がこんな感じになります。
いかがでしょうか? あの貧弱だったメタスさんをハリネズミのように武装させてめっさ強そうに見えたら幸いでございます。
この設定どおりで現実的な戦闘をしてしまうと、凶悪なまでに鬼強いメタスさんが主人公機そっちのけで大活躍してしまい、機動戦士Zガンダムという番組が後半で機動戦士メタスとなって、なんの面白みもない対艦戦闘でエウーゴが勝利してしまう展開になる事で、サンライズさんとバンダイさんの収益に影響が出るからってヲトナの事情でこれらの装備を劇中に登場させないようにしたとかしないとかそんな裏事情があったりとかなかったりとか・・・。いや冗談ですけどねw
そしてオマケ兵装として、こんなのあるんじゃね?!的なものもサクッと作ってみました。
[追加装備 オマケ: ダミーランチャー]
皆さんZガンダムの劇中でMSや戦艦がよくダミーを射出しているシーンを頻繁に見た事があるかと思います。この機能はZガンダムで初登場ですね。MSだとリックディアスが指の付け根からトリモチランチャーやらダミーやらを射出するシーンが有名です。これをメタスさんにも再現してみました。
基本的にメタスさんはMA形態がメインの機体で、MSへと変形する機能はオマケみたいなものです。
なので、MA形態時にダミーを射出する機能があってもおかしくないんじゃないかって事で作ってみました。それがこちら。
スネアーマーの裏側です。キットではここはすっからかんです。
元々ここへは小型の汎用ジェネレータを埋め込む予定でしたが、ジェネレータのデザイン変更に伴って、別の装備を付ける事になりました。んで、こんな狭い部分に装備できるものってそんなに無いよね〜って事と、MA形態時にダミーってどこから出すの?!って疑問が湧いた事で、ここへダミーランチャーを埋め込む事にしました。
エバグリのプラパイプとプラ版でサクッとテキトーに作ったモノなので、その構造や精度は他の部分以上にテキトーですwww
そのままダミーを射出すると接続アームに当たってしまうのでスライドして更に角度が変わるように真鍮線を軸に入れてあります。
射出状態はこんな感じ。分かりやすいように足の部分だけ取り外して撮影しました。
作った本人も射出状態で飾る事は殆ど無いんじゃないかと思ってますwww
あくまでも実はこんなのを内部に装備させたんだよ〜っていう自己満足のためだけの装備です。
って事で遠距離対艦兵装のメタスさんはいかがだったでしょうか。
ワテクシの脳内設定解説がかなりウザかったかとは思いますが、まぁ脳内設定をひねり出すのもガンプラの楽しみ方の一つですから。しゃぶりつくすようにメタスさんの製作を楽しんでるな〜ってのが伝われば幸いでございます。
さて、これにて完成品のご紹介は終了なのですが、せっかく内部パーツを作ったのでそれを紹介する記事を書いてもイイんじゃまいかって事で、パーツを分解した状態での各部の紹介をする記事が次回に続きますのであと一回お付き合い下さいませ。
2コメント
2020.03.17 22:16
2020.03.17 16:15